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無人店舗の誤解と課題

新聞や雑誌、テレビのニュースで、「無人スーパー」や「無人コンビニエンスストア」といった無人店舗のことが報道されていることがあります。
最新のAI(人工知能)や決済システムなどを使って無人化を実現した店舗についてです。

ただし、誤解をしてはいけないのは、店舗はまったくの“無人”ではないということ。
無人化を実現しているのは、あくまでも顧客が購入したものを清算するレジ業務や一部の作業についてです。

店舗の業務は、レジ業務の他にもたくさんの作業があります。
・発注
・入荷した商品の検品
・入荷した商品のバックヤードまでの搬送
・棚への商品補充(棚替え含む)
・空段ボール、ゴミなどの片づけ
といった作業です。

このうち、発注や検品作業は、無人化することは可能でしょう。
しかし、棚への商品補充は、無人化をすることは困難です。
ロボットを使って棚に自動的に補充する技術の研究は進められていますが、まだ実用化までは長い時間が掛かるでしょう。
バックヤードの最適な位置までの搬送やゴミの片づけも自動化が難しい部分です。

つまり、「無人店舗」というのはレジの無人化を言っているのが大半。
それ以外の店内物流の部分は人手がたくさん掛かります。

本当に店舗を無人にするには、それら店内物流の作業を自動化することが課題となります。

無人店舗は「人が誰もいない」という誤解をしてはいけません。
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