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物流コンサルティング入門(4)~マテハンとは

■経営コンサルタントのための物流コンサルティング入門講座(4)

物流業のコンサルティングを行う経営コンサルタントに知っておいていただきたい知識を解説しております。
第4回目は、「マテハン」について。

物流業界に携わっている人たちは「マテハン」という言葉をよく使います。
マテハンとは、マテリアルハンドリング(Material Handling)を略した言い方です。

マテリアルとは材料や原料、素材といったものを意味する言葉ですが、物流業界においてはモノ(商品や製品)全般のことになります。
物流の“物”ですね。

そしてハンドリングとは操作や取り扱いといった意味ですが、物流業界では運搬や荷役、加工などのさまざまな作業・業務を指します。

マテリアルハンドリングを単純に日本語で表すと「モノの扱い」といったことになるのですが、一般的にはマテハンは少し違った意味で使われます。

では、物流業界で使われるマテハンとは何か。
それは、物流のさまざまな作業や業務を“効率化させる機器”という意味で使われます。

たとえば、ダンボール箱を運ぶ作業では、手で持って運ぶことができます。(よほど大きい箱や重い箱は別にして)
しかし、それを数多く繰り返すと人間は疲れてしまいます。
その疲れを軽減したり生産性を向上させたりするための各種機器、それが「マテハン」ということになります。

具体的には、パレットや台車、コンベア、フォークリフト、あるいは自動運搬できるロボットといったものです。

マテハンは物流現場で行われているあらゆる作業の生産性向上(あるいは品質向上)を図るための機器ということになります。

物流の現場では運搬のほかにも保管やピッキング、仕分け、検品、流通加工などさまざまな業務が行われます。
それぞれの作業を効率化させるためにマテハンが開発されているため、数多くのマテハンがあります。

保管業務では、パレットを複数段で置くことができるラック、自動倉庫やモノを自動でパレットに積みつけるロボット(パレタイザと呼びます)、逆にパレットに積まれているモノを1個1個にばらすロボット(デパレタイザと呼びます)などがあります。

ピッキング業務では、自動で棚からモノを取り出すことができるピッキングロボット、デジタル表示器の指示でピッキングができる機器(デジタルピッキングシステムと呼びます)などがあります。

ほかにも、仕分けを機械で行うソーターや、重量を計測して自動的に検品を行えるピッキングカート、ダンボール箱を自動で組み立てる製函機など、たくさんの物があります。
マテハンの種類は無数にあると言えるでしょう。

まとめると、物流業務のさまざまな作業を効率化するための機器、それがマテハンということになります。
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