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物流コンサルティング入門(12) ~在庫管理という言葉に注意

■経営コンサルタントのための物流コンサルティング入門講座(12)


中小企業診断士などの経営コンサルタントが物流業や物流に関するコンサルティングを行う際に知っておいていただきたい用語、物流の仕組みなどについて解説しております。
第12回目は、在庫管理という言葉について。


「在庫管理」は、在庫を所有している企業ではマネジメントの項目として重要なテーマとなります。
従って、経営コンサルタントの立場で在庫管理についての調査や、場合によっては助言をすることがあるかもしれません。

その際、「在庫管理」という言葉の使い方に注意が必要です。
単に「在庫管理」と言ったとき、何をイメージするでしょうか。

多くの方は、在庫数を最適に、過不足なく管理することをイメージするのではないでしょうか。
過剰在庫や不動在庫、不良在庫をなくし、欠品を防止すること。
常に適正な量の在庫を維持すること。
それが「在庫管理」であるというのは間違いありません。

しかし、物流センターや倉庫に勤務している従業員にとっては、「在庫管理」という言葉は別のイメージを持つ可能性があります。
それは、在庫の“現品管理”のことを思い浮かべる可能性があるということです。

在庫の現品管理とは、在庫の現物を、効率的な置き方で保管する、汚損や破損なく保管する、紛失や盗難を防ぐ、ほこりや汚れが付かないようにするといった管理をすることです。

それらは物流センターや倉庫の管理者、担当者としては重要な使命です。

一方で、倉庫業や3PLといった保管業務を請け負う物流企業の担当者は、保管する在庫の数量をコントロールすることはほぼ不可能です。
在庫が多すぎるから減らす、あるいは在庫が少ないから増やすといったことは、物流企業の立場ではできません。
それは荷主の責任範囲です。

従って、物流企業の人たちに「在庫管理」と言ったとき、在庫量の適正化をイメージする人が少ない可能性があります。

そのため「在庫管理」という言葉を使う際は、在庫量の管理を意図しているのか、現品の管理を意図しているのか、齟齬のないようにしなければいけません。

齟齬を防ぐ言い方としては、
・在庫量の管理の場合は「在庫コントロール」、あるいは「在庫量管理」
・現品管理の場合は「在庫の現品管理」
といった使い分けをするのがよいでしょう。
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