物流コンサルティング入門(20)~在庫のリザーブとは
■経営コンサルタントのための物流コンサルティング入門講座(20)
中小企業診断士などの経営コンサルタントが物流や物流業に関するコンサルティングを行う際に知っておいていただきたい用語、物流の仕組みなどについて解説しております。
第20回目は、リザーブ在庫について。

ある企業の物流センターを、その企業のメインバンクである金融機関の方と視察する機会がありました。
現場で企業の物流担当者の方と、『ここは(在庫の)ピックですね。こちらはリザーブですか?』といった確認を行っていました。
その際、金融機関の方から『リザーブって何ですか』という質問がありました。
(その後『サントリーリザーブのことかと思いました』というコメントもありました)
【リザーブとは】
在庫の保管場所におけるリザーブとは、予備在庫の置場のことです。
予備在庫とは、ピッキングする場所に置ききれない在庫を指します。

この写真では商品がパレットで3段に積まれています。
ここでは、下から1段目と2段目からピッキングするとします。
また3段目は高さが高いので、そこからピッキングは行わないとします。
この場合、下から1段目と2段目がピッキングゾーン(「ピック」と称されることもあります)で、3段目はピックに置ききれない“予備在庫”の置場となります。
この予備在庫の置場を「リザーブ置場」というのです。
そして、ピッキングゾーンの商品が少なくなってきたら、リザーブから補充が行われます。
【リザーブを設ける理由】
すべてピックに商品を置けば、わざわざリザーブに分けて置いたり、そこからピックに補充する手間がなくなるのではないか、と疑問に思う人がいるかもしれません。
なぜ、ピックとリザーブを分けて、リザーブゾーンを設けるかというと、ピッキングはできるだけその動線が短いほうがよいのです。
リザーブ分も含めてすべてピックに商品を置いてしまうと、ピックゾーンのスペースを広く取らなければならず、そうなるとピッキング動線が長くなり、作業効率が悪化してしまいます。
そのため、ピックには一定期間の必要分だけの在庫を置き、それ以外の在庫は予備在庫としてリザーブに置くのです。
ピックとリザーブを適切に分けることにより、作業効率の最適化を追求しているということです。
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