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物流コンサルティング入門(21)~容積勝ち・重量勝ちとは

■経営コンサルタントのための物流コンサルティング入門講座(21)


中小企業診断士などの経営コンサルタントが物流業や物流に関連するコンサルティングを行う際に知っておいていただきたい用語、物流の仕組みなどについて解説しております。
第21回目は、運送における容積勝ちと重量勝ちについて。

荷主企業の物流担当者と話しをしていると、「うちの商品は容積勝ちだから」とか、「重量勝ちのものが多くて」といった話題が出ることがあります。

この「容積勝ち」、「重量勝ち」とは何を言っているのでしょうか。

これらはトラックに積むことができる最大の量が「容積に左右されるのか」、「重量に左右されるのか」を表しています。

【容積勝ちとは】
容積勝ちとは、商品自体(ここではケース単位の意味でご理解ください)の重さが比較的軽く、“トラックの荷台に満載に積んでも最大積載重量より少ない重量で収まる”場合を指します。

たとえば、お菓子のポテトチップス。
ポテトチップス自体の重さは比較的軽く、トラックの荷台にたくさん積んだとしても、「トラックの最大積載重量」を超えることはまずありません。

容積勝ち
条件として、以下を仮定します。
[トラックの最大積載重量]4トン
[トラックの最大積載才数]1,100才
[ポテトチップス1ケースの重量]2㎏
[ポテトチップス1ケースの才数]3.0才
(※才数とは何かについては、物流コンサルティング入門(6)~才数とはをご参照ください)

この場合、トラックに積むことができるケース数は、「366ケース(=1,100才÷3.0才)」となります。
重量だけを見た場合、4トン÷2㎏=2,000ケース積むことができると計算できますが、荷台の最大積載才数には限界があるため、366ケースが最大積載量として決まります。

このように、体積の割に重量が軽く、積載量が“容積”によって左右されるものを「容積勝ち」といいます。

【重量勝ちとは】
重量勝ちとは、容積勝ちの逆で、商品自体の重さが比較的重く、“積載重量の制限のため、トラックの荷台の容積には余裕があるにもかかわらずたくさんの数を積むことができない”場合を指します。

たとえば、ペットボトル入りのミネラルウォーター。
ミネラルウォーターの重量は比較的重く、たくさんのケース数を積むとトラックの最大積載重量をオーバーしてしまうことがあります。

重量勝ち
条件は、以下と仮定します。
トラックの最大積載重量、最大積載才数はポテトチップスの場合と同じ、4トンと1,100才。
[ミネラルウォーター1ケースの重量]15㎏
[ミネラルウォーター1ケースの才数]1.2才

このミネラルウォーターの場合、トラックに積むことができるケース数は、「266ケース(=4トン÷15㎏)」となります。

才数だけを見た場合、1,100才÷1.2才=916ケース積むことができると計算できますが、最大積載重量の制限によって266ケースしか積むことができません。

このように、サイズの割に重量が重く、積載量が“重量”によって左右されるものを「重量勝ち」といいます。

【まとめ】
「容積勝ち」とは軽い荷物で、トラックに満載で積んでも最大積載重量に至らない状況、
「重量勝ち」とは重い荷物で、トラックの荷台の容積より少ない数しか積むことができない状況
をいいます。

ちなみに、運送事業者の立場からするとあまりにも軽い荷物をたくさん運んで、それが重量で運送契約を結んでいる場合(「走行距離と重量」で運賃を決めていることがあります)、損してしまう(荷台は一杯だが重量が軽いため運賃が安く済んでしまう)ことがあります。

また逆に、重い荷物をたくさん運んで、それが才数で運送契約を結んでいる(「走行距離と才数」で運賃を決めていることがあります)と、それも損してしまうことになりかねません。

それを防ぐため、運送業界では重量をもとにした運賃と容積をもとにした運賃を比較し、どちらか大きい方の運賃を採用して料金を決定する『容積重量換算』という仕組みがあります。

容積重量換算については、改めて別のブログで解説してみたいと思います。
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