物流コンサルティング入門(24)~物流センターと倉庫の違い
■経営コンサルタントのための物流コンサルティング入門講座(24)
中小企業診断士などの経営コンサルタントが物流業や物流に関わるコンサルティングを行う際に知っておいていただきたい用語、物流の仕組みなどについて解説しております。
第24回目は、物流センターと倉庫の違いについて。

物流関連の企業や、物流機能に関するコンサルティングを行う中で、物流業務を行っている現場に行くことがあります。
その施設の名称を何と呼ぶか。
「物流センター」
「倉庫」
あるいは「物流倉庫」と呼ばれる場合もあります。
建物の外観だけでは倉庫なのか物流センターなのかを一目で判断することが難しいこともあります。
ここでは、代表的に称される「物流センター」と「倉庫」の違いを解説していきます。
まずは倉庫について。
【倉庫とは】
『倉庫』とは物品を“保管”するための建物をいいます。
保管とは、そこに保存され管理することですので、倉庫はそこに物が留め置かれることを主目的とした施設ということになります。
そのため、物が建物に入って(入荷して)、すぐに出ていく(出荷される)場合は、「倉庫」とは呼びません。
ちなみに法律上(倉庫業法)は、「倉庫」には地面や水面も含まれます。
原木などは、地面(野積)とか水面で保管されることがありますね。
【物流センターとは】
『物流センター』とは日本語に直訳すると「物流の中心」あるいは「物流の集中場所」となります。
一般的に物流センターと呼ぶのは、さまざまな物流業務をそこで集中して行っている場所のことを指します。
その物流業務には、以下のようなものがあります。
・保管
・仕分け
・検品
・加工
・包装
つまり“保管”も含めた物流機能の業務を行う施設が「物流センター」となります。
ただし、物流センターには保管機能がない施設もあります。
保管を行わないというのは、物が入荷して、すぐに方面別に仕分けられて出荷されていくようなケースです。
宅配便や郵便物の仕分けを行っているような施設が代表的ですが、他にも小売業などの物流センターでは入荷後、すぐに仕分けられて店舗に出荷されていくセンターもあります。
(物が保管されずに入荷後すぐに出荷されるセンターはTCと呼ばれます。また、保管機能があるセンターをDCと呼ぶことがあります。)
※TCとDCの違いについては、物流コンサルティング入門(2)DCとTCの違いを参照ください。
【まとめ】
『倉庫』とは、主として保管を目的とした施設のこと。
『物流センター』とは、保管も含めたさまざまな物流業務を行う施設のこと。
そのような使い分けをすることが多いです。
ただし、倉庫といってもそこで保管のみを行っているわけではなく、検品や仕分け作業などを行っているところが大半です。
そのため、厳密に「倉庫」と「物流センター」を区分けすることは、あまり意味はありません。
しかしTCのことを「倉庫」と呼ぶとそれは誤り(保管機能がない)となりますので、そこは注意が必要です。
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