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コラム

ダンボール外装の汚れ・傷に対する見方

物流において、その品質を高めることは重要です。
トラックなどで輸配送をする際、あるいは物流センターで荷扱いをする際、その荷物を汚すことなく、綺麗な状態で運ぶことが大切です。

しかし、一方で荷主や顧客から物流品質に対して過度な要求をされることがあります。
よく見受けられるのは、外装ダンボールの汚れや傷について。

外装ダンボールに少し汚れがあったり、傷が付いていたりすると、荷受けを拒否。
運んできた運送会社にそれを返品。
さらには、運送会社にその荷物の価格分を弁済請求するケースも多く見受けられます。

そもそも、外装のダンボールは何のためにあるのか。
外装パッケージの機能とは主に以下のようなものです。
・内容物保護機能
・情報提供機能
・販売促進機能
・運搬や取り扱いにおける利便性提供機能

それら機能が阻害されない範囲で、そして中の商品に何も問題ない範囲での汚れや傷があった場合、本当に受け取り拒否をする必要があるのか。
冷静に本質を見極めてほしいと思います。

「中の商品を保護するために外装があるのではないか。中の商品にまったく問題ない状態で受け取り拒否をすることが本当に良いことなのか。」
弁済請求をされた物流会社からよく聞く声です。

昨今、企業経営においてESG(環境・社会・ガバナンス)やSDGs(持続可能な開発目標)の重要性が叫ばれています。
企業方針としてESG、SDGsを掲げている企業も大変多くなっています。

しかし、物流の現場などで「(当たり前のように)少し汚れが付いているから返品」などのことが発生していないか。
企業経営者、経営幹部の方は自社の実情を確認していただきたいものです。
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