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物流・ロジスティクス

軽油単価が10円上がったら運送コストはいくら増加するか

国際情勢や需給バランスが崩れているなどの影響で、原油価格が大きく上昇しています。
燃料をたくさん使用するトラック輸送も、燃料代の増加で大きな打撃を受けています。

軽油価格は約1年前から1リットル当たり20円以上の上昇。
しばらく価格が高止まりする、さらには今以上に高騰するという予想もされています。

では、軽油価格の上昇がトラック輸送の運送コストにどの程度影響するのでしょうか。

トラックの燃費は積載しているものの重量や、市街地走行が多いか高速道路走行が多いか、常温か冷蔵かなどの要因に左右されますが、大よそ以下の通りです。

・中型車(4トン車)……5~7km/リットル
・大型車(10トン車)……3~5km/リットル

仮に、4トン車の燃費を1リットル当たり6km、10トン車の燃費を4kmとします。

1運行で500km(東京~大阪間に相当)走行した場合、使用する燃料は
・4トン車→84リットル
・10トン車→125リットル
となります。

これで計算すると、軽油単価が10円上昇した場合、1運行のコスト増加額は4トン車で840円、10トン車で1250円となります。

冒頭に、1年前から20円以上上昇していると書きましたので、1運行で1700円(4トン車)とか2500円(10トン車)程度、コストが高くなりその分の利益が減っています。

薄利と言われているトラック運送では大きな影響です。
燃料価格が上がったために赤字に転落したという運送会社もあります。

当然運送会社もボランティアで事業を行っているわけではないので、荷主に請求する運賃を増額させないと「もう運べない」ということになるでしょう。
現在、さまざまな物の値段が上がっていますが、軽油価格の上昇が直撃するトラック運賃も上がる傾向が続きそうです。
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