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経営コンサルタントのための物流コンサルティング入門講座

物流コンサルティング入門(2)~ DCとTCの違い

■経営コンサルタントのための物流コンサルティング入門講座(2)

中小企業診断士などの経営コンサルタントは、業務の中で物流業のコンサルティングを行う機会もあるかと思います。
その中で物流業の特性や特徴、また独自に使われる用語など、物流業のコンサルティングを行ううえで知っておいた方がよい知識についてご紹介していきます。
第2回目は、DCとTCについて。

物流センターには、大きく分けて二つの種類があります。
一つはDCと呼ばれるもの。
そしてもう一つはTCと呼ばれるもの。

DCとはDistribution Centerのことで、日本語では「在庫型センター」と言われます。
TCとはTransfer Centerのことで、日本語では「通過型センター」と言われています。

DCはモノを保管する機能を有しているセンター、TCはモノを保管することなく仕分けをするセンターということになります。

モノを保管しないセンターとは、物流センターに入ってきた荷物がそのまま行き先別に仕分けられ、すぐにトラックに積まれて出荷されるということです。
宅配便の仕分けセンターや、郵便局をイメージするとよいでしょう。

企業によっては、DCとTCを両方保有するところもあります。
代表的な業種は、スーパーやドラッグストアなどの小売業。
小売業では、商品を物流センターに保管(DCに)するほか、仕入先から入荷されたものを、すぐに店舗別に仕分けて各店に出荷するという機能を持ったセンター(TC)があるのです。
DCで商品を保管した方が良いのか、TCで入荷即出荷した方が良いのかは、仕入コストや商品特性、出荷量などによってそれぞれメリット、デメリットがあるためです。

なお、一つのセンターにDC機能とTC機能の両方を持たせているところもあります。
また、DC、TCという呼び方は一般的なもので、企業によっては呼称を独自で付けているところもあります。(例:TC機能のセンターをRDC(Regional Distribution Center)と呼称しているなど)

物流コンサルティングを行ううえでは、物流センターがDCなのかTCなのか、違いを理解しておくとよいでしょう。
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