物流コンサルティング入門(10) ~フォークリフトのリーチ・カウンターとは
■経営コンサルタントのための物流コンサルティング入門講座(10)
中小企業診断士などの経営コンサルタントが物流業や物流に関するコンサルティングを行う際に知っておいていただきたい用語、物流の仕組みなどについて解説しております。
第10回目はフォークリフトについて。

【フォークリフトの種類】
クライアント企業の物流担当者などに、「フォークリフトは何台ありますか?」と質問すると、相手から「リーチが3台、カウンターが2台です」といった回答が返ってくることがあります。
この「リーチ」、「カウンター」とはフォーリフトの種類を指します。
<リーチフォークリフト>

<カウンターフォークリフト>

なお、呼び方として「リーチ式」、「カウンター式」と呼ぶこともあります。
リーチとカウンターを一目で判断する方法は、立って乗るか、座って乗るかです。
リーチは立って乗るタイプ、カウンターは座って乗るタイプのフォークリフトです。
リーチフォークリフトの「リーチ」という言葉は、元々“(手などを)伸ばす”という意味で、フォークリフトの荷物を載せるところの爪(ツメ)を伸ばす操作をすることから、リーチフォークと呼ばれています。
カウンターフォークリフトは、正式には「カウンターウエイトバランスフォークリフト」と言い、それを縮めて通称「カウンターフォーク」と呼ばれています。
カウンターウエイトバランスというのは、非常に重い荷物を爪(ツメ)の部分に載せると、そのままではバランスが崩れて後ろにひっくり返ってしまいます。
それを防ぐためにカウンター(反対の意で後部のこと)に鉄の重り(ウエイト)を載せて、荷重のバランスを取るようにしているという意味です。
「カウンターのウエイト(重り)でバランスを取る」のでカウンターウエイトバランスフォークリフト、それを縮めてカウンターフォークという呼び方がなされているのです。
【リーチとカウンターの使い分け】
リーチ式とカウンター式の使い分けですが、リーチ式は比較的小回りが利くので、狭いスペースや幅の狭い通路でも操作、運搬が可能です。
一方、リーチ式は重量が非常に重いものを運ぶことができず、機種によりますが1トンから3トン程度の重さが限界となります。
カウンター式は、前述のとおり後部に重りが乗っているため、重量があるものを運ぶことができます。
しかし、小回りが苦手なので広いスペースや通路の確保が必要となります。
そのため、狭い通路などでフォークリフトを使用する場合はリーチ式、重量が重いものを広いエリアで運ぶ場合はカウンター式といった使い分けが一般的です。
また、走行速度はリーチ式は遅く、カウンター式は速く走行することができるため、運搬スピードが求められる現場ではカウンター式が重宝されることがあります。
【まとめ】
フォークリフトには大きく分けて2つの種類があり、それらは「リーチフォークリフト」、「カウンターフォークリフト」と呼ばれます。
見た目で判断する場合は、立って乗るタイプがリーチ式、座って乗るタイプがカウンター式です。
リーチ式は小回りが利き狭いスペースで運搬できること、カウンター式は重いものを早く運搬できることがメリットです。
一方で、リーチ式は速度が遅く、またあまり重いものを運べません。
カウンター式は小回りが利かず広いスペースが必要となります。
それぞれのメリットとデメリットを勘案し、どちらのタイプを使用するか判断します。
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