物流コンサルティング入門(14)~横持ち・縦持ちとは
■経営コンサルタントのための物流コンサルティング入門講座(14)
中小企業診断士などの経営コンサルタントが物流業や物流に関するコンサルティングを行う際に知っておいていただきたい用語、物流の仕組みなどについて解説しております。
第14回目は、物流における「横持ち」と「縦持ち」について。

物流とは、その言葉のとおりモノを流すことです。
一般的には、生産地(発地)から消費地(着地)までモノを運び、届けることになります。
その際、一度だけの運搬ではなく、途中さまざまな工程を経て運搬されることが大半です。
さまざまな工程を経て運ばれる際、物流関係者はその行為を「横持ち」とか「縦持ち」という言葉で表現することがあります。
【横持ちとは】
横持ちとは、“拠点と拠点の間を運搬”することです。
拠点とは、違う建物のことを指す場合もあれば、同じ建物内の違う場所を指す場合もあります。
違う建物とは、たとえば以下のようなものがあります。
・関東の倉庫と関西の倉庫
・同じ敷地内にあるものの、生産した工場の建屋と保管する倉庫の建屋が分かれている
同じ建物の違う場所の例としては以下のようなものがあります。
・物流センター内で入荷場所と出荷場所が離れている
・商品の保管エリアと梱包して出荷する場所
それらA拠点からB拠点まで運搬することを横持ちと言います。
【縦持ちとは】
縦持ちとは、“同じ建物内で違うフロアに運搬”することです。
たとえば、物流センターが2階建てで、1階が入荷と出荷のエリア、2階が商品の保管エリア。
そして、1階と2階の行き来はエレベーターを使用する建屋の構造だったとします。
その場合、モノは1階で入荷作業を行い、その後2階の保管エリアまで搬送されます。その1階から2階まで動かす行為が縦持ちと呼ばれます。
また、2階の保管場所から1階の出荷場所まで搬送することも同様に縦持ちという作業になります。
【横持ちと縦持ちに対する視点】
繰り返すと、横持ちは拠点間の運搬、縦持ちは上下階層間の運搬のことです。
その範囲は拠点から最終の配送先(届け先)までの運搬経路は該当しません。
たとえば、物流センターから顧客(最終届け先)までモノを運ぶことは横持ちとは言いません。
横持ちも縦持ちも、顧客に届けるうえでの途中の過程における運搬ということになります。
従って、その運搬自体に顧客は付加価値は感じません。
つまり、横持ちも縦持ちもその工程が少ないことに越したことはありません。
横持ちも縦持ちも少なければ少ないほど、荷役のコストや輸送のコストが安く済みます。
そのため、横持ちや縦持ちをできるだけ少なくすることも、物流を構築する際は必要な視点となります。
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