物流コンサルティング入門(15)~デバンとは
■経営コンサルタントのための物流コンサルティング入門講座(15)
中小企業診断士などの経営コンサルタントが物流業や物流に関するコンサルティングを行う際に知っておいていただきたい用語、物流の仕組みなどについて解説しております。
第15回目は、デバンについて。
物流センターの中で「デバン」と呼ばれる作業があります。デバンとは、コンテナの中の荷物を降ろす作業です。
言葉としてはデバンニング(devanning)が正式ですが、略して「デバン」と言われることがあります。
通常は海外から輸入されたコンテナの中の荷物を降ろす作業を指します。
デバン作業は、基本的に物流センターを運営している側の作業者が行います。コンテナを輸入港から物流センターまで運んできたドライバーは、デバン作業は行いません。
(コンテナを港から内陸の指定地まで輸送することを「ドレージ(drayage)」と言います)
海上コンテナを陸送(ドレージ)するドライバーは契約上、コンテナを指定場所まで運ぶことが仕事の範囲であり、荷降ろしはドライバーの仕事の範疇ではありません。
そのため、ドライバーはコンテナの中の荷物を一切触ることがありません。
原則としてコンテナの扉は輸出地で閉じられているため、ドライバーはコンテナの中の荷物の状態を見ることもできません。
国内から出荷される荷物を輸送するトラックの場合、着地の物流センターで荷降ろしを誰が行うかは契約によって決まります。
ドライバーが荷降ろしをするか、ドライバーは荷物には触れず物流センター側の作業者が荷降ろしをするかは契約条件によって変わります。
ただ実態としては、慣習的にドライバーが荷降ろし場所でトラックから荷物を取り出して降ろしてくれることが多くあります。
輸入の海上コンテナの場合、必ず物流センター側で荷降ろしを行う必要があるため、「デバン」と呼ばれる作業が発生するのです。
なお、コンテナから荷物を出す作業は「デバンニング」と言いますが、輸出地で荷物をコンテナに積み込む作業は「バンニング(vanning)」と言います。
また俗的にデバンニングのことを「バン出し」、バンニングのことを「バン詰め」と呼ぶ人もいます。
ちなみに、物流センターの運営業者にデバン作業を委託する場合、「コンテナ1本当たり●万円」という契約をすることが多いです。
コンテナも40フィートと20フィートがありますので、「40フィートは1本●万円」、「20フィートは1本●万円」という料金の決め方をします。
SHARE
シェアする
[addtoany] シェアする